水芭蕉神々の息深きかな

ほの暗い林の中の木道に沿うように、白い花群れが見える。まるで、天から舞い降りて羽を休めている水鳥のようだ。見つめていると、あたりの音はすべて消えて去ってしまう。
昨年の初夏、カタクリが自生する場所があるときいて、この木道を歩いていたことがあった。すると目の前の湿地の中にうごめく人影がある。灰色の作業着を着た初老の男性が、泥にまみれながら水芭蕉の苗を植え替えているのだった。仕事を辞めてから、ボランティアで世話をしているのだという。たった一人で黙々と作業を続けていた姿は、敬虔な使徒のようにも見えた。
夢見るように、水芭蕉が咲いている。


コメント
まほろばさん:こんにちは。湿地帯の近くには、ホタルの自生する沼もあります。この豊かな自然が永遠にと願わずにはいられません。また訪れてみたいと思います。
投稿: しだり | 03/29/2008 17:11
葱坊主さん:こんにちは。尾瀬の水芭蕉を見たのははるか昔。今は嶺公園の水芭蕉を見に行っています。自生したものではありませんんが、神秘的な花の美しさに変わりはありません。静かな時間の中に身をおくのもいいものですね。
投稿: しだり | 03/29/2008 11:33
こんにちは。
兎に角、水が澄み比較的冷たいところで
咲く花でしょうか。冬場だったら見過ごす
ようなところに、清純な水芭蕉が咲くん
ですね。
”神々の息深きかな”
新しい視点、ありがとうございます。
奈良では咲くところはないと諦めていましたが
談山神社(桜井)からさらに奥まった民家で
栽培されていることがわかりました。
投稿: まほろば | 03/29/2008 11:19
おはようございます。
・水芭蕉神々の息深きかな
水芭蕉に会いに行けたころのことおもいだします。
この姿を目の前にすると、おっしゃる通り、厳粛な気持ちになりますね。
「息深き」・・よくわかります。
ありがとうございます。
投稿: 葱坊主 | 03/29/2008 09:21