« 木の椅子 | トップページ | 花の宴 »

水芭蕉

水芭蕉神々の息深きかな

Photo_3

ほの暗い林の中の木道に沿うように、白い花群れが見える。まるで、天から舞い降りて羽を休めている水鳥のようだ。見つめていると、あたりの音はすべて消えて去ってしまう。

昨年の初夏、カタクリが自生する場所があるときいて、この木道を歩いていたことがあった。すると目の前の湿地の中にうごめく人影がある。灰色の作業着を着た初老の男性が、泥にまみれながら水芭蕉の苗を植え替えているのだった。仕事を辞めてから、ボランティアで世話をしているのだという。たった一人で黙々と作業を続けていた姿は、敬虔な使徒のようにも見えた。

夢見るように、水芭蕉が咲いている。

にほんブログ村 ポエムブログ 写真詩へ
にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

|

« 木の椅子 | トップページ | 花の宴 »

季節」カテゴリの記事

コメント

まほろばさん:こんにちは。湿地帯の近くには、ホタルの自生する沼もあります。この豊かな自然が永遠にと願わずにはいられません。また訪れてみたいと思います。

投稿: しだり | 03/29/2008 17:11

葱坊主さん:こんにちは。尾瀬の水芭蕉を見たのははるか昔。今は嶺公園の水芭蕉を見に行っています。自生したものではありませんんが、神秘的な花の美しさに変わりはありません。静かな時間の中に身をおくのもいいものですね。

投稿: しだり | 03/29/2008 11:33

こんにちは。
兎に角、水が澄み比較的冷たいところで
咲く花でしょうか。冬場だったら見過ごす
ようなところに、清純な水芭蕉が咲くん
ですね。
”神々の息深きかな”
新しい視点、ありがとうございます。

奈良では咲くところはないと諦めていましたが
談山神社(桜井)からさらに奥まった民家で
栽培されていることがわかりました。

投稿: まほろば | 03/29/2008 11:19

おはようございます。
・水芭蕉神々の息深きかな
水芭蕉に会いに行けたころのことおもいだします。
この姿を目の前にすると、おっしゃる通り、厳粛な気持ちになりますね。
「息深き」・・よくわかります。
ありがとうございます。

投稿: 葱坊主 | 03/29/2008 09:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91255/40659540

この記事へのトラックバック一覧です: 水芭蕉:

« 木の椅子 | トップページ | 花の宴 »