新内
白足袋や芸に生きるといふことも
音曲家の柳家小菊さんから、新春の会の案内が届いた。会場は上野の「梅川亭」お正月はバタバタして寄席にも行けなかったし、食事をしながらゆっくり新内を聞くのもいいな・・・
東照宮の裏の小路の突き当たりに、落ち着いたたたずまいの料亭があった。二階に案内されると、広い窓から豊かに広がる上野の杜が見える。広い座敷には100名くらいのお客さまが入っていた。
食事が終わるといよいよ小菊さんの登場。「それでは蘭蝶をひとふし」立ち弾きの三味線の音が畳にこぼれると、一気に江戸吉原の世界が広がる。芸の力というのはすごいものだと思う。小菊さんはいつも言う。
「新内はどこでもやれるという芸ではないのよね。だからたっぷりやれる場は本当にうれしいわ。」
江戸時代に生まれた「新内」は、実ることのない悲恋を描いた浄瑠璃で、その哀切さにより遊女と客が心中するという理由でご法度となり、「流し」というスタイルによって継承されてきた。私は20代の頃に小菊さんに出会い、新内に心酔するようになった。無謀にも渋谷のホールを借り切って独演会を企画したこともある。あの頃は二人とも若かった。
その後、お互いの結婚や子育てでブランクはあったものの、わたしはライフワークとして、小菊さんの会をさまざまな場所でコーディネートしてきたのだ。
新内がつないでくれたさまざまな土地や人との出会いに、感謝の思いがあふれる。
○江戸のラヴソング 柳家小菊・ひきがたり寄席のうた (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
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コメント
はじめまして!小菊師匠の大ファンの寿三郎です。小菊師匠の生の演奏が一度聴きたいと思うのですが、わたくし名古屋在住なので、聴くチャンスもありません。IPODで江戸のラブソングを聴いたり、歌舞伎チャンネルで放送されたライブを観て我慢しています。たまたま「小菊」で検索していたら、このプログを見つけ、コメント書いてしまいました。小菊ファンクラブはないのですか?名古屋でのライブを企画してください!お願いします!是非、小菊師匠のライブをたっぷり観たいです!おっと、ここのコメントにふさわしくなかったら削除してください!では!
投稿: 寿三郎 | 02/08/2008 22:55